仮想通貨の「ハードフォーク」と「アップデート」の違いは?
いよいよビットコインの大型アップデート「Taproot」が間近に迫ってきたね!
お前はもう、ワクワクしている・・・(by ケンシロー)
さてさて、ビットコインが過去最高値を更新し続け、一層の過熱感を出していますが、さらにその過熱感を後押しする・・・かもしれない、11月中旬に予定されている大型アップデート「Taproot」について簡単に触れておきたいと思います。これによって価格変動が起こるかもしれませんよ?
要注意です!!
が、その前に、仮想通貨のハードフォークとアップデート、どのように違うのか簡単に説明しておきますので、参考にどうぞ。
ハードフォーク
ビットコインキャッシュの記事でも簡単には記載しましたが、簡単に言うと「バージョンアップ」みたいなものです。が、バージョンアップ前のものとバージョンアップ後のものが存在することになります。これは、そのバージョンアップを行う or 行わないでコミュニティが分裂した場合、互いに違う道を歩むことになるためです。
アップデート
運用中に生じた不具合や問題点を修正する機能改善、ローンチ時にはなかった機能の追加をするために行われますので、ハードフォークとは異なり、現バージョンの上書きになります。今回のビットコインのアップデートに関しても機能改善や機能追加になりますので、こちらになりますね。
「Taproot」とはどんなアップデート?
Taprootって、日本語に直訳すると「直根」とか「主根」になるんだそうです。細い根が少なく、太くまっすぐ下に伸びる根のことを言うみたいなのですが、根幹を更新するからこういう名前がついたのかなぁと、何となく憶測は出来ますが真実のほどは良くわからず・・・(;^_^A
まぁ、雑談は置いといてと。
今回の大型アップデートでは、以下のような機能拡張があるようですね。
シュノア署名
シュノア署名では、通常ブロックに格納する署名(シグネチャ)部分をブロックの外部領域に記録します。そのため、ブロック内部のデータ容量が圧迫されることがなくなり容量の節約になります。また、署名とトランザクションを切り離して記録するため、匿名性の向上につながります。
また、シュノア署名ではビットコインを送金するために複数の署名が必要となる「マルチシグ」にも対応しています。これによって複数の署名が統合され、誰が署名に参加しているかも解読が困難になるため、プライバシーの向上につながります。シュノア署名ではマルチシグを1つの署名に集約できるため、複数人分の纏まった署名が一人分の署名と同じ容量になることでブロックサイズの節約に繋がることになります。
マークル化抽象構文木(Merklized Abstract Syntax Tree:通称 MAST)
MASTとは、ビットコインのように複雑な条件分岐があるトランザクションデータを効率的に記述して、不要な情報をブロックに書き込むことなく秘匿性を向上させる技術です。
例えば「A>BならBを選択」という条件と、「A>B>CであればCを選択」という条件があったときに、情報量が多いのは後者の条件ですよね?この条件が複雑さを増すことで、トランザクションデータのサイズも大きくなり、その結果ブロックサイズも圧迫してしまいます。
MASTでは、条件分岐のスクリプトをマークル木構造に割り当て、実行しない条件をハッシュのままにすることでトランザクションのサイズを小さくすることができるんだそうです。
結論、ビットコインはどうなる?
今回のビットコインのアップグレードにおいては「Speedy Trial」という方法が採用されていて、約3ヶ月間の実装テスト期間を経て、8月までに90%以上マイナーがTaprootの支持を表明すればアップデートが行われる予定です。
この方式を取ることで、安全性を犠牲にすることなくかつ短期間で実装実験ができます。Speedy Trialは5月1日から開始されており、既に支持率は90%を超えているため11月中旬にはアップデートが実施される見込みです。
今回のアップデート、大きな2つの機能について取り上げましたが、どちらも今後のビットコインの発展には欠かせないアップデートになっているように受けましたので、私個人としてはこれがビットコインのさらなる「上げ」を誘発するのでは?とにらんでます。が、あくまで個人の感想なので、くれぐれも鵜呑みになさらぬようお願いします。※責任は取れませんので・・・。
いずれにせよ、アップデート後の価格変動が楽しみですね!
最後はビットコインのかっこよい動画で締めさせていただきます。
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